日向坂46の新曲「ドレミソラシド」を楽曲分析!

日向坂46の新曲「ドレミソラシド」を楽曲分析!のアイキャッチ 音楽

6/10(月)に日向坂46の2nd シングル「ドレミソラシド」のミュージックビデオがYouTubeで公開されました。

日向坂46 『ドレミソラシド』

公開から数日後、久々にリフレッシュがてら自宅でギターを弾いたときに、コード進行(とメロディも少しだけ)を耳コピして楽曲分析をしました。

そこで、今回は「ドレミソラシド」を私なりに分析した感想を記事にします。

なお、耳コピは30分程度でササッとやった上に、音楽理論による分析は独学かつ1年ぶりなので、いたらぬ点も多数あるかと思いますので、そこはご了承ください。

指摘がある場合は、コメントにてアドバイスや「私は~と思う」などいただけたら幸いです。

楽曲概要

公式で書かれているわけではないが、作詞はおそらく秋元康(あきもと やすし)(AKB48や乃木坂46、日向坂46などの作詞はほぼ秋元康のため)。作曲者は現在まだ公表されていません。

センターは1stシングル「キュン」と同様に、「こさかな」こと小坂菜緒(こさか なお)さんです。

リリース日は2019年7月17日で、初回仕様限定盤が3種類、通常盤が1種類の全4種類です。興味を持った方は是非購入してください。

ちなみに私は、Type-Bを購入予定です。なぜなら、おたけ(高本彩花さん)とめいめい(東村芽依さん)が推しメンだからです!(笑)

楽曲の構成

楽曲の構成をシンプルに紹介すると、

イントロ1→イントロ2→Aメロ→Bメロ→サビ

イントロ2→A’メロ→Bメロ→サビ

Cメロ→ラスサビ1→ラスサビ2→エンディング

となっています。

いわゆるJ-POPの王道である「(イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ)×2→Cメロ→ラスサビ→エンディング」というわかりやすい展開にしたがっています。ある種の様式美があるこの構成は日本人に馴染み深くて受けが良いです。

記事の内容とは関係ないですが、備考として一点。

記事を書くにあたって基本的には正しい日本語表現を使いたいと考えています(中にはわざと私独自の表現を用いること主ありますが、、、)。

「様式美」という単語で表現してる部分も最初は「格式美」という単語を使っていました。しかし、「格式美」なんて単語あったっけ?と思って「Google検索」と「Googleトレンド検索」で調べたところ、そんな単語は無いとわかりました。(ちなみに、Twitterで検索したら使っている方も多数いらっしゃいましたが。)

言葉ってのはみんなが使いだしたら正しい言葉になると思いますが、今回「格式美」というのは私の中では間違った単語と解釈いたしました。

分析にあたって

音楽理論による分析をするにあたり私は下記の通り用語を扱います。

コードはローマ数字で表示

コードは一般的な音楽理論の参考書に準じてローマ数字で表記します。ローマ数字で表記することで、他のキーの曲と比較するときに役立ちます。

例1)ダイアトニックコードは「Ⅰ、Ⅱm、Ⅲm、Ⅳ、Ⅴ7、Ⅵm、Ⅶm7-5」と表現します。

例2)| C | Am | F | G | というコード進行は「Ⅰ | Ⅵm | Ⅳ | Ⅴ 」と表現します。

音程はローマ字とギリシャ数字のセットで表示

音程は長3度や完全1度と表記するのは面倒なので、それぞれ、

完全◯度を「Perfect」のPを使って「P◯」
長◯度をメジャーコード(例えばCM7)の「M」を使って「M◯」
短◯度をマイナーコード(例えばDm7)の「m」を使って「m◯」

のように扱います。

初めて私が音楽理論を勉強をしだしたときに参考にしていたサイトが音程をこのように扱っていたため、それからは私もそれを真似しております。

楽曲分析

前置きが長くなってしまいました。(汗)

それでは実際に楽曲を分析していきます。

イントロ1

キー:E♭

プロモーションビデオの0:10-0:24

|  E♭ |  E♭ |  E♭ |  E♭   |    E♭ |  E♭ |  E♭ |  E♭ |

J-POPは大抵イントロから「C→G→Am→Em」のようにコードを進行させたがるのに、イントロでは「E♭」を8小節引っ張っている点が面白いです。

ここでトニックのE♭を引っ張ることで、「イントロ2」までのワクワク感が表現されていると感じます。

イントロ2

キー:E♭

プロモーションビデオの0:25-0:392:04-2:17

| A♭ | E♭ | B♭ | Cm | A♭ | E♭ | B♭ | B♭ |

「Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm」というコード進行はテイラー・スウィフト(Taylor Swift)の「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない(We Are Never Ever Getting Back Together)」や同じ坂道グループだと乃木坂46の「逃げ水」のイントロでも用いられています。このコード進行からは「浮遊感」が感じられます。

Taylor Swift – We Are Never Ever Getting Back Together
乃木坂46 『逃げ水』

Aメロ

キー:E♭

プロモーションビデオの0:40-1:142:18-2:32

| E♭ | E♭ | A♭ | B♭ | E♭ | E♭ | A♭ | B♭ |

E♭(トニック)、A♭(サブドミナント)、(ドミナント)の3つだけというシンプルなコード進行。おそらく、「イントロ2」で「サブドミナント」始まりかつ、浮遊感のあるコード進行を使ったから、Aメロでは「着地感」を出して解決したかったのではないだろうか。

また、2番のAメロでは前半12小節をカットすることで、楽曲に変化をつけています。

Bメロ

キー:E♭

プロモーションビデオの1:14-1:312:33-2:48

| A♭ B♭ | Cm A♭ | A♭ B♭ | E♭ |

| A♭ B♭ | Cm A♭ | D♭ | C | F |

ここまでの流れと違い、1小節に2つのコードになりました。そのため、「前に進む感じ」や、「スピード感」、「疾走感」が感じられ、夏っぽさやサビへの導入を上手く演出されています。

また、7小節目~8小節目にかけて「D♭(キーE♭の♭Ⅶ)→C(キーFのドミナント)」というスムーズな流れで転調して、サビに向けての強い流れを生み出してます。

サビ

キー:F

プロモーションビデオの1:31-2:032:49-3:21

| F | C/E | Dm | C | B♭ | Am | Gm | C7 |

| F | C/E | Dm | C | B♭ | Am | Gm | C7 |

| B♭ | C |

「 F | C/E | Dm | C | B♭ | Am | Gm | C7 」というコード進行はベースラインが「ド→シ→ラ→ソ→ファ→ミ→レ→ソ」と動くポップスからロックまで幅広くおなじみの「カノン進行」。

ここで初めてカノン進行を登場させることで、聴く人にサビの印象を植え付ける効果があり、サビをサビ足らしめています。

サビのキーのFは個人的に冬っぽさを感じますが、それを夏曲で用いているのは面白いなぁと感じます。

10年近くギターを弾いて、音楽理論なんかも勉強して自分なりに楽曲分析をしてきたなかで、「♭」がつくキーは「冬っぽさ」、「#」がつくキーは「夏っぽさ」があるなぁと私は感じています。

Cメロ

キー:F

プロモーションビデオの3:22-3:48

| B♭ C | Am Dm | Gm Am | Dm F |

| B♭ C/B♭ | Am Dm |

| Gm | Am | B♭ | B♭ | C | C | C | C |

「Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm」というこれまたJ-POPにおける王道の進行を使っています。この進行は後半2つがマイナー・コード故に、切なさを演出できます。

加えて、「Ⅱm→Ⅲm→Ⅵm→Ⅰ」というマイナー・コードが連続するコード進行と組み合わせることで、「なんとも言えない切なさ」や「君に対する想い」を演出しています。

ラスサビ1

キー:F

プロモーションビデオの3:49-4:04

| F | C/E | Dm | C | B♭ | Am | Gm Am | B♭ B C7 | D♭7 |

ここが個人的にこの曲で一番好きな部分です。

最後の「D♭7」は転調先のⅤに当たるコードで、そのコード上の歌メロ「ドレミ ドレミ ドレ」は「リディアン7thスケール」の「M6、m7、P1」の音です。Ⅴに対してこの3音を使うことで、なんとも言えない緊張感を出した上で、サビの1小節目「Ⅰ」に「ドミナントモーション」して緊張を一気に緩和しています。

この安心感を演出する流れがこの曲で一番たまらなくて好きです。

ちなみに、Bメロの9小節目の歌詞「ドレミ ドレミ ドレ」は実際に移動ドという形で「ドレミ」を使っているため「ドレミ」に聴こえます。

しかし、ここで「ミファソ ミファソ ミファ(移動ド)」というアプローチを持ってきた、というか”ここまでとっておいた”センスがとても良いと感じます。

ラスサビ2

キー:G♭

プロモーションビデオの4:05-4:44

| G♭ | F/D♭ | E♭m | D♭ | C♭ | B♭m | A♭m | D♭ |

| G♭ | F/D♭ | E♭m | D♭ | C♭ | B♭m | A♭m | D♭ |

| C♭ | D♭ | B♭m | E♭m | C♭ | D♭ |

ラスサビらしくここまで転調を多様していた中で、一番高いキーを持ってきて盛り上がりが演出されています。

また、17小節目からCメロでも登場した「Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm」というコード進行を用いることで、歌詞に合わせて切なさを演出しています。

エンディング

キー:E

プロモーションビデオの4:45-5:00

| A | E | B | C#m | A | E | B | E |

キーE♭で始まった曲が、半音上のキーEで終わることで明るい印象が感じられます。

リリース日やプロモーションビデオからしても夏曲として発表したと考えられるため、転調して終わることで上手く夏感を演出されています。

絶対音感保持者には大変な一曲?

Twitterでこの曲の感想を調べたところ、絶対音感を持っている人が「辛い」や「気持ち悪くなる」といった感想をツイートしていました。それもそのはず。歌詞に出てくる音名と実際のメロディの音階が違うからだ。

例えば、イントロ2の4小節目「ソラシド」の箇所が「ソラシド」ではなく「レソミレ(移動ド)」となっています。

また、個人的にはピアノやサックスなどを弾く人も大変なんじゃないかと思います。転調の回数が「5回」と普通のJ-POPよりも多い上に、ラスサビ2のキー「G♭」では♭が6つ(または#6つ)も出てくるため、仮にも初見でこの曲の譜面を渡されたら「マジか~」という感想を述べたくなるだろう。

この曲を耳コピしたときに、「私はギタリストで本当に良かった~」と思いました(笑)

耳コピしてコードをメモしたときに、エンディングの「C#m」を「D♭m」と書いてしまっていました(汗)
キーEということは「#」4つのキーなのに無意識で書いており、転調の多さに惑わされていると感じました(笑)

おわりに

公開されたプロモーションビデオを観たときに、「転調が多っ!」と思っていましたが、実際に耳コピしたら「5回」も転調していたのには大変驚きました。ここまで転調を入れていながら、転調箇所で違和感を感じないアレンジができているのは勉強になります。

個人的には、記事内でも書いたように、ラスサビ1からラスサビ2にかけての緊張感からの緩和がたまりませんでした。転職活動が終わったら、こうしたアプローチの曲を作ってみたいと感じました。

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